
街でよく見かける「伊達メガネ」。
視力に関係なく、装いとして楽しむメガネのことを、どうして“伊達”と呼ぶのか。
その由来が仙台藩主の 伊達政宗 だと知ったのは、大人になってからでした。
それまで何気なく使っていた言葉が、
まさか地元仙台の戦国武将につながっていたなんて!!
知ったときは本当に驚きでした。
「伊達」という言葉には、
華やかさや粋、見栄えを意識するという意味があります。
その背景には、政宗の強い美意識があると言われています。
有名なのが、都へ上洛した際の白装束。
白は当時、死装束を連想させる色でもありました。
そんな色をまとって京都に入るというのは、
「命をかけて参る」という覚悟の表れとも語られています。
けれど同時に、真っ白な装いはひときわ目を引きます。
さぞ豊臣秀吉もびっくりしたことでしょう。
静かな色でありながら、強烈な印象を残す選択。
そこに政宗らしい“見せ方”の美学を感じます。
さらに、水玉模様の陣羽織。
戦国時代にあの大胆なデザイン。
今見ても「素敵」と思えるセンスです。
戦いの場であっても、
自分らしさや美しさを大切にする姿勢が伝わってきます。
実用のためではなく、あえて装うためにかける伊達メガネ。
機能以上に「雰囲気」や「自分らしさ」をまとうアイテムです。
何気なく使っている言葉の中に、
こんな歴史が隠れていることを知ると、
いつもとは少し違って見えてきます。
次に伊達メガネをかけるときは、政宗を思い出し
背筋を伸ばし出かけようと思います。