
神保町に行くと、必ず立ち寄りたくなる場所があります。
それが「ボヘミアンギルド」。

私の興味のある分野の本が本当にたくさん揃っていて、
アート系の本を探すならここと、いつの間にか思うようになりました。
棚を眺めているだけなのに、
「あ、これも気になる」「これも欲しい」と、
訪れるたびに欲しい本が増えていくのが、
嬉しいようでちょっと困るところでもあります。
ボヘミアンギルドの魅力は本だけではありません。
浮世絵を間近で見ることができるのも、この場所ならでは。
時代を超えて伝わってきたものを感じられる時間は、
とても贅沢だなと思います。
たっぷり本の世界に浸ったあとは、新幹線で帰路へ。

今回は帰りの新幹線で「チキン弁当」を買いました。
時間ギリギリでだったので、無事に購入できてひと安心。
お弁当を広げて、さあ食べよう、という頃に上野に到着。

すると一人の女性に声をかけられました。
「ここ、私の席だと思うのですが……」
一瞬で頭が真っ白に。慌てて切符を確認すると、席は合っている。
でも、よくよく見ると――新幹線の時間を間違えていました。
私たちが乗るはずだったのは、次の新幹線。
事情を話して謝り、急いで席をあけてデッキへ。

声をかけてくださった女性がとても穏やかで、
「本当にありがたいな」と心から思いました。
上野でよかった、大宮で降りられる……そんなことを考えながら、
車掌さんが来たらきちんと説明しようと覚悟していました。
そして、いよいよ車掌さんが。
……が、私たちのことは完全スルー。
警備の方も同様で、まるで透明人間になったかのよう。
「きっと、私たちみたいな人、たくさんいるんだろうね」
そんな話をしながら、大宮で下車し、次の新幹線を待ちました。
そして改めて、今度こそ正しい新幹線で自分たちの席へ。
さっき途中まで食べたチキン弁当を、もう一度広げて完食。
今思えば、なかなかできない経験だったなと思います。

家に帰ってからは、行列に並んで買った「いもきん」を。
並んだだけの価値がある、本当においしい一品でした。
それに、店員さんのおじさんの手際の良さがとても印象的で、
見ていて気持ちがよかったです。

本との出会いも、思いがけないハプニングも、
そして美味しいものも。
全部ひっくるめて、忘れられない思い出深い旅になりました。
次はどんな旅になるのか。
またひとつ、楽しみが増えました。