
仙台市青葉区・小田原にある「お肉やトップ」は、昔ながらのまちのお肉屋さん。
大きな看板もなく、外観からはここにお肉屋さんがあるとは思えない建物。
ここに本当にあるの?と思ってしまいますが、
奥まった場所に「お肉やトップ」があります。
ノスタルジーというか、
スーパーや新しい建物に慣れているせいで脳みそが一瞬バグります。


ショーケースにはおいしそうなお肉がずらり。
けれど今回のお目当ては、お惣菜のコロッケとメンチカツ。
お店の奥で揚げたてを用意してくれるこのお惣菜が、
地元の方たちに人気なんだそうです。
今回買ったものは、ささみチーズ、ヒレカツ、メンチカツ、チーズコロッケ、角煮。
「角煮出来立てだよ」の言葉に誘われ買ってしまいました。
角煮を家で温めて食べてみました。
ひと口食べた瞬間、思わず「おいしい…」と声が出てしまうほど。
お肉はやわらかく、箸を入れるとすっとほどけていきます。
脂身の部分はとろとろなのに、しつこさがなくて口の中でふわっと溶けていく感じ。
味つけは甘すぎず、ほどよい醤油の香ばしさが、まさに“ごはんがすすむ味”。
どこか懐かしく、昔お母さんが時間をかけて作ってくれたような
家庭のぬくもりを感じました。
派手さはないけれど、じんわりと心に残るおいしさ。


チーズコロッケは、衣がサクッとして中はほくほく。チーズもベストマッチ。
メンチカツは肉汁たっぷりで、ひと口食べるとじゅわっと旨みが広がります。
どちらも飾り気のない素朴なおいしさで、思わず笑顔になってしまいました。

評判通りとても美味しいお店。
お店のおじさんのあたたかな対応も印象的で、「また来たいな」と思わせてくれる場所。
写真を撮ってもいいか聞いたところ「かっこよく撮ってね」と快く撮影許可を頂きました。
便利なスーパーもいいけれど、
こうした地域に根づいたお肉屋さんで買うお惣菜には、
どこか心をほっとさせる力があります。
お肉やトップ、仙台で昔ながらの味と人のぬくもりを感じられる素敵なお店です。