仙台・国分町通りを少し北へ歩いた二日町に、
文房具好きにはたまらない小さなお店があります。
その名も「ペンとインクと文房具の店 樂(らく)」。
階段を上がった2階に広がる空間は、
まるで秘密の宝箱を開けたようなわくわく感で迎えてくれます。
扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは壁いっぱいに並ぶインクの数々。
なんと300種類ほども揃っていて、眺めているだけで心が躍ります。
ラメ入りや香り付き、さらにお店オリジナルのインクまで種類豊富で、
試し書きをしながらお気に入りを探す時間は格別です。
先日訪れたとき、店内には私のほかに2人のお客さんがいて、
一人はペンの修理をお願いしており、もう一人はゆっくりと店内を見て回っていました。
私が商品を眺めていると、店主の「ぺん爺さん」は最初気付かずに接客をしていましたが、しばらくして「気が付かなくてごめんなさい」と声をかけてくださいました。
その一言にとても温かさを感じました。
探していたものは残念ながら見つからなかったのですが、
別のお店なら扱っているかもしれないと丁寧に説明してくださり、
行き先の情報まで教えていただきました。
自分のお店の商品をすすめるだけでなく、
文房具を求める人の気持ちに寄り添ってくれる姿勢に、
ますますこのお店のファンになってしまいました。
文房具が大好きな方はもちろん、
「特別な一本を持ってみたい」という方や
「インクの世界をのぞいてみたい」という方にもぴったり。
仙台の中心街からも歩いて行ける距離なので、
お散歩ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
きっと、自分だけのお気に入りと出会えるはずです。

