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月に何度も足を運ぶ、私のお気に入り豆腐屋さん

仙台・大町にある「上村豆腐店」は、私のお気に入りのお店のひとつ。明治12年創業という長い歴史を持ち、今も昔ながらの製法で豆腐を作り続けている老舗。国産大豆と天然水、そしてにがりだけを使い、余計なものを加えない誠実な豆腐は、ひと口いただくだけで素材の力強さとやさしい味わいが広がります。

私はこのお店の豆腐がとても好きで、月に何度も足を運んでしまいます。定番の木綿や絹ごしはもちろん、宮城県産「ミヤギシロメ」を使った御譜代豆腐は特にお気に入り。濃厚で香り豊か、食べるたびに「やっぱりこれだな」と思わせてくれる味です。

特に木綿豆腐と絹ごし豆腐、このふたつが私にとって特別な存在。何度食べても飽きることがありません。木綿豆腐はしっかりとした食感で煮物やステーキ風にしても崩れにくく、噛むたびに大豆の旨みがじんわり広がります。一方で絹ごし豆腐は驚くほどなめらかで、口に含むとすっと溶けていくような優しい味わい。でも豆腐の食感と味はしっかりと感じられる逸品。その違いを比べながら楽しむのも、このお店の豆腐ならではの醍醐味です。

四代目店主・上村修治さんが「造り手自身が毎日食べたいと思う豆腐」を目指して丁寧に作っていると聞くと、その味わいに一層納得します。まずはそのまま味わい、次にお塩や麺つゆで…そんな風にアレンジして食べると、同じ豆腐でも違った表情を見せてくれるのも魅力です。

上村豆腐店の豆腐は、「仙台エスパル」や「つかさ屋」といったお店でも購入できるのですが、私はあえて大町のお店まで足を運んでます。

豆腐が並ぶ姿を眺めるだけで心が躍り、店先で買うことで「つくりたてをいただいているんだ」という特別感が味わえるのが嬉しい。

日々の食卓を支えてくれる定番の豆腐だからこそ、安心できる場所で買いたい。そんな思いに応えてくれるお店です。

街中にありながら、どこか懐かしくあたたかい雰囲気の上村豆腐店。これからも通い続けたい、私にとって大切なお豆腐屋さんです。