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ぎりぎり散歩

同じマンションにジャックラッセルテリアを飼っている人がいる。

 

ジャックラッセルテリアは運動量が多く散歩も

 

たくさん連れて行かないといけない犬種。

 

しかし犬も年をとる。

 

そのジャックラッセルテリアはかなり高齢になった。

 

それでも飼い主は1日何度も散歩に連れ出している。

 

多い時は日に5回くらい。

 

若い犬にとってはサイコーの飼い主。

 

しかし老犬には・・・。

 

散歩の後は必ずマンションの

 

スロップシンクで(土汚れなどを流すときに使われる流し台)

 

散歩のたびに足を洗われてる。すごく可愛がられているのだと思う。

 

でも老犬が1日5回散歩に連れて行かれ気の毒な気持ちになっていた。

 

でもきっと喜んでいると気の毒に思うことをやめた。

 

でもある時、同じエレベーターに乗ることがあった。

 

今からまさに散歩に行く時。

 

老犬は飼い主に抱かれ、痙攣を起こしブルブルしてうな垂れている。

 

それでも飼い主は散歩へいく。

 

散歩中の彼らを何度かというか結構目撃する。

 

飼い主に引っ張られながら歩きたくなさそうな犬の光景。

 

飼い主が前犬が後ろで、飼い主が引っ張って歩いている。

 

最近はさすがに暑い日が続いているので見かけていない。

 

アルジにこのことを話してから彼らを見かけると「ぎりぎり散歩」だなと。

 

「ぎりぎり」は宮城の方言で「無理に」とか「強引に」という意味。

 

私たちは、彼らを見るたびに「ぎりぎり散歩」と呼んでいる。

 

老犬はきっと喜んでいると思いたい。